読書・勉強 PR

【読書メモ】影響力の武器 対人スキルに興味を持ったら、絶対に読むべき一冊

記事内に商品プロモーションを含む場合があります
どうも、うさみしんごです。

今回は“影響力の武器”の読書メモです。

 

ビジネス系なんちゃらの人たちが取り上げがちな一冊ですが、きちんとオススメ出来る一冊です。



書籍の紹介



タイトル:影響力の武器[第三版] なぜ、人は動かされるのか
著者:ロバート・B・チャルディーニ (社会行動研究会 訳)
発行所:誠信書房
ページ数:492頁
発行年:2014年
定価:2,700円+税
誠信書房:影響力の武器[第三版]

一言コメント
「誰かを動かしたい」と思ったことがある人におすすめ。

かなり有名どころの書籍で、数多のビジネス系YouTuberが紹介したりしています。

 

 

 

扱う内容は”影響力”です。

 

 

人間だけではないのですが、生き物にはたいてい「自動行動スイッチ」みたいなものがあります。

 

 

書籍の中で話は「カチ、サー」とスイッチを押せばカセットテープが回るかの如く、と喩えています。

 

 

この本はそんなカチッと押せば、人間の行動をサーっと引き出すスイッチについて書いている本です。

 

 

なので「人を動かしたい」という場面のある人にはおすすめの書籍です。

 

 

相手を説得したい。
セールスを成功させたい。
やり切れる自分になりたい。

 

 

とかね。

翻訳本初心者向けコメント

個人的にはそんなに読みづらいとは感じませんでした。

 

 

が、翻訳本初心者にとっては少しとっつきづらいかもしれません。

 

 

海外特有の例や言い回しが多いだけではなく、ページ数が結構なボリュームです。

 

 

本の内容というよりも、翻訳本のクセに読みづらさを感じるかもしれません。

 

 

YouTubeで調べれば、まとめ動画がたくさん上がっているので視聴してみて中身のイメージをしてから読んでみると多少はマシになるかもしれません。

まとめ動画で十分?ダメです、読みましょう。

先述の通りで、結構な数のまとめ動画や記事がある書籍です。

 

 

「わかりやすくまとめてくれているのなら、書籍は読まなくていい?」と思ったあなた。

 

 

 

書籍は読んだ方がいいです。

 

というか、読め。

 

 

 

 

 

 

1番大きな理由はまとめ動画の知識だと、実際に使いづらいからです。

 

 

 

「影響力の武器で取り上げている内容は返報性、好意、社会的証明、一貫性、権威、希少性です」と項目とその中身だけまとめているようなまとめ動画や記事も結構あります。

 

 

 

が。

 

 

個人的には大切なポイントはそこではないと思うんですよね。

 

 

あくまでも一番のポイントは「人には影響を受けて行動を引き出されてしまうようなスイッチがある」という部分です。

 

 

 

5つの影響力は分類の枝の話であって、根幹の話ではありません。

 

 

そしてきちんと書籍を読めば「人はなぜ5つの影響力に影響を受けてしまうのか?」という理屈の部分から理解出来ます。

 

 

理屈から理解出来ていると書籍の書き方そのままではなくても要素として共通する場面で活用出来るので、きちんと書籍で読んでほしい一冊です。

 

特にこの2つは意識して読み進めてほしいです。

  • なぜ、カチ、サーの自動行動が必要か?
  • 5つの影響力はどんな必要性から存在するのか?

 

 

 

そんなことは書いていませんが、5つの影響力も存在理由でいくつかのグループにまとめることができます。

 

 

大分類と小分類の関係で小分類が5つの影響力、というイメージです。

 

 

大分類に来る要素は人に影響力を持つために大切になる視点になるかと思います。

よく使う影響力

個人的によく使う影響力の武器は好意返報性です。

 

 

営業や交渉事、協力を得たい場面でかなりよく使います。

 

 

クレーム処理なんかでも使います。

 

 

例えば、自分と近しい相手や、ゴールを共有する仲間からは影響を受けやすいという性質が人にはあります。

 

 

客からクレームがあったとして、客を怒らせる人は客も向き合ってしまいます。

 

 

被害を受けたと思っている客vs被害を与えた会社の代表

 

 

こんな関係で向き合ってしまい、トラブルになります。

 

 

 

そうではなく、相手と自分を共通の目標に向かって進む協力関係に見せれば、大きくはもめません。

 

 

 

相手の言い分を認めるかは置いておいて、まずは聞く。

聞いた上で相手の憤りや感情には共感を示す。

それから、相手の不満の解決に向けて協力する。

 

 

クレーム対応者のゴールは客にクレームを取り下げてもらう事。

客のゴールは自分の不満をなんとかすること。

 

 

ならば、やるべきことは客の不満を収めてクレームを取り下げさせることです。

 

 

客の不満解決に向けて協力し合う、というような共同体の仲間に見られるように振る舞えばよいのです。

 

「解決すべき問題や困難vs解決を目指す客と自分のチーム」という構図に持ち込みます。

 

 

そうすると実際は大して対応出来ていなくても「あなたはよくやってくれた」なんて感じで怒りの矛を下ろしてもらえることも割とあります。

 

 

 

他にもいろいろと立ち回り方に生かせる内容が載っていますが、こんな感じで使っています。

 

意識して立ち振る舞いに組み込むと、仕草や対応の質を2~3段くらい上げてくれます。

 

 

 

あとは相手への興味を使って営業中にヒアリングを重ねたりもします。

 

 

そのへんの話は書くと長くなるので機会があれば。


今後の読書のベースになる本。

この本は人間が影響されてしまうシチュエーションを理屈で説明してくれます。

 

 

なので、きちんと読んでおくと、対人スキルを扱うあらゆるビジネス本の根拠が理解しやすくなります。

 

 

 

対人スキルって要は影響力の持ち方のスキルですらね。

 

 

 

様々な対人系ビジネス本を理屈で理解出来ると書籍を超えて、近い内容が紐付けできます。

 

 

 

紐付けできれば、使うべきシーンで複数の書籍の内容を組み合わせてアレンジすることもできるようになります。

 

 

そこまで行くと同じ知識でもかなり実践で使えるようになってきます。

 

 

 

影響力の武器は様々なノウハウを結びつけ、体系化するベースになる本として非常に有用な1冊だと思います。

 

 

 

分厚くて高いですが、それでも手元に置いてきちんと読んで欲しい一冊です。

 

 

ではー。



RELATED POST