Uターン転職とOターン転職の経験があります。
どちらも普通の転職と違って体験談やリアルな情報が少ないんですよね。
当時はかなり調べましたが、普通の転職とは情報量がまるで違いました。
ということで、今回は自分のUターン転職について体験談をまとめてみようと思います。
情報を集めている人もいるかもしれませんので。
概要
Uターン転職の時の状況はこんな感じです。
- 転職時の年齢は28歳
- 既婚で2歳の子持ち。
- 経験者採用で同業転職
- 前職年収450-480万円
- 転職後年収450-480万円
- 関西→甲信越
田舎にしてはそこそこの年収で転職ができました。
まぁ、内情では言いたいことが山ほどあるのですが、それはまたの機会に。
Uターン転職のきっかけ
ぶっちゃけると、人生に疲れたことが本気でUターン転職を考えたきっかけです。
元々「いつかは地元に帰る」と公言してきましたが、タイミングもなくずるずると先延ばしにしていました。
そんな中で、営業でしばかれ続ける日々に疲れてしまいました。
新卒入社からずっと営業です。
営業成績も悪くはありませんでした。
が、営業成績が悪くはなくても「絶対に前年度から上乗せ!」という仕事に疲れてしまいました。
毎日、毎週、毎月、しばかれ続けてノルマを追う。
ノルマが達成できたら、達成した実績に上乗せされてまた、しばかれる。
競わされ、比べられて。
必死で達成したら、あっさりとノルマだけ上がってまたしばかれる。
「ああ、死ぬまでこうやって走らされ続けるんだなぁ」と感じたら、それまで頑張っていた緊張の糸が切れた気がしました。
「田舎に帰ろう。そうしたらきっと、ゆったり働ける」
そんなことを思ったことがUターン転職を本気で進め始めたきっかけでした。
転職活動の進め方
方針は「出来るだけ省エネで」です。
関西→甲信越と遠距離での転職活動でした。
当時はコロナ禍前なので、面接は全て現地です。
当時は忙しかったので、連日日付を超えてから帰宅しているような状況でした。
まともに準備時間が取れないので「労力は最小限に」という方向で転職活動を進めました。
移動費もバカにならないので、無駄打ちもしない。
内定が出たら行ってもいい企業だけを受ける用にしていました。
具体的には?
更に具体的に言えば、転職活動は転職エージェントを使って行いました。
使ったエージェントは3つです。
- DODA
- リクルートエージェント
- 地域密着のエージェント
地元密着のエージェントは紹介すると地元がバレるので伏せておきます。
最終的にはリクルートエージェント経由で紹介された企業に転職しています。
転職活動はどうだった?
ここからはリアルな体験談を。
Uターン転職、それも遠距離での転職活動で特に困ったことがスケジュールとお金です。
有給も取りづらいような仕事で移動に半日かかる距離を行き来しながらの転職活動はすごく大変です。
移動時間を短くしようとするほど、転職費用は上がります。
少ない回数で決め切る進め方はかなり大変でした。
【スケジュール例】
- 木曜日
22時まで仕事した後、着替えもせずに24時発の夜行バスで移動。 - 金曜日(有休)
早朝に地元について実家でシャワーを浴びる。
9:00から1社目の面接。
13:00から2社目の面接。 - 土曜日
午前中に面接。
午後から電車で帰宅。 - 日曜日
家のことをやる。
面接のお礼状作成。
こんな感じで選考を進めていました。
コロナ禍以降はWEB面接が浸透したので、ここまでしんどいことにはならないと思います。
あと、小心者にとっては有給取得が結構な難関でした。
転職活動をしていると1-2ヶ月の間に頻繁に有給を取らなければなりません。
職場にもよるかと思いますが、私みたいに詰められてしばかれて辞めたいと思うような仕事だとなかなか有給申請しづらいと思います。
私は短期で決まったので、なんとかなりましたが長期戦になると本当にキツかったと思います。
まぁ、辞める仕事なので気にしない、という手もありますが。
人によっては、それが出来ないから苦労するんだよね。
あとは複数企業の日程を調整しながら進めるにはやはり、エージェントを噛ませた方が良いと思います。
メンタル的に。
別のタイミングでの転職活動で経験しましたが、都度、相手の顔色を伺いながら直接日程交渉をするのもストレスです。
候補日が合わずにキャッチボールが続くと居た堪れない気持ちになってきます。
面接や志望理由はどうした?
Uターン転職かつ経験者採用の同業転職でした。
かなりあっさりと決まりました。
面接官「転職理由は?」
私「元々、地元に帰りたかった。家庭のことも考えると30歳前の今しかない、と感じた。」
面接官「志望理由は?」
私「元々、この業界の仕事が嫌いなわけではない。」
「むしろ、好きだし続けたい。」
「そのような軸で仕事を探した時、御社の(それっぽい内容) はとても魅力的だった。」
真面目に、こんな感じの内容で内定は取れると思います。
田舎での中途採用は若者も少ないし、そもそも上手いこと経験者が応募してきた段階で企業にとっては儲け物、みたいなところがあります。
入社後も人手不足だったので、あれこれ聞こえてきました。
地元に帰りたい、という転職理由が明確で人並みに仕事が出来ているように見える経験者なら、結構すんなりと転職は決まると思います。
でも、当然、準備と対策はしましょうね。
舐めて落ちたとしても、責任持ちませんからね?
転職してからが本番。
「Uターン転職は意外と楽勝」みたいなことを書きましたが、むしろ本番は転職した後です。
どういうことかって?
人によっては問題が山積みだからです。
例えば一例
- ゆったりした暮らしを期待していたけど、意外とキツイ。
- 都会に出ている間に田舎の人付き合いが苦痛になってしまった。
- 収入の割に必要支出が多く、生活が苦しい。
- パートナーの不満が爆発する。
- 田舎の廃れ具合に、将来が不安になってくる。
- 何もない不便さに耐えられなくなる。
このへんの課題をうまく解決した人は本当に満足そうに地元暮らしを楽しんでいます。
私自身もなんだかんだ言って「そのまま地元で暮らしても良いかな」とは思っていました。
やっぱり生まれた土地は安心できます。
ただパートナー関係はすごく難しいです。
受け入れてくれるか、それに尽きます。
説得するでもなく、受け入れてくれる人かどうか。
話が逸れるので、それはそれで書く機会があれば記事にします。
いずれにせよ、Uターン転職は良くも悪くも生活をガラリと変えてくれます。
もし、地元に帰りたいならきちんと考えてみてください。
ではー。