こんにちは、うさみしんごです。
「自分だけ出来ていない」と感じたことはありませんか?
例えば「同僚の中で自分だけ仕事ができていない」と悩んだりしていませんか?
この「自分だけ出来ない」という感覚には注意しましょう。
自分を押しつぶしてしまいかねない危険な感覚です。
努力で全ては解決しない
私たちは小さい頃から「努力すれば報われる」と言われ続けて育ってきました。
だから、身の周りの困難に対して「頑張れば出来るようになる」とか「出来ないのは自分の努力不足だ」と考えてしまいがちです。
確かに努力で一定のところまでは出来るようにはなります。
しかし、残酷な話として人には努力しても絶対に出来ないことが存在します。
更に言えば、他人には当たり前のように出来ることでも自分には出来ないことがあります。
出来たとしても、他人と比べて遥かに大きな苦痛を伴うものもあります。
出来ないことがある理由
一言で言ってしまえば同じ人間が存在しないからです。
細かく見たら骨格や筋肉のつき方、細胞の数など 身体の構造レベルから違いがあります。
生まれついての細胞の数や配置、分泌物の量も違います。
更には育ってきた環境も違います。
環境から受ける刺激の種類や強さも異なるので、発達にも差が出ます。
要するに、元々の身体構造だけではなく成長の仕方や程度が違うので能力に差が出ます。
100mを9秒台で走れる人がいる一方で、15秒かかってしまう人も出てきます。
一度、本を読んだだけで内容を覚えられる人もいれば、何回も書いてようやく覚えられる人も出てきます。
能力だけではなく、性格や感じ方にも違いが生まれます。
脳を含めた身体の発達や、育ってきた環境の影響を受けて個人ごとに違った性質が出来上がります。
その中には、多くの人が何とも感じない様な小さな出来事に敏感に反応してしまう人も出てきます。
出来ないことで勝負しない
生まれ持った要因や育った環境によって、人には能力の差があります。
言い換えれば向き不向きがあるのです。
では、出来ないことがある人間はどうやって生きていけばいいのでしょうか?
答えは簡単です。
出来ないことでは勝負をしない。
これだけです。
どんなに努力を重ねても、それ以上は出来ない領域があります。
なんとか周りに合わせられても、メンタルを病んでしまう程 苦痛に感じることもあります。
他人が当たり前のようにこなしていることでも、自分にとっては努力しても上手く出来ない分野は存在します。
周りと自分を比べて「自分だけが出来ないからもっと努力しなければ」「自分だけ出来ないのは努力不足だからだ」と、自分が出来ないものを努力でねじ伏せようとする人も出てきます。
そんな人は、いずれ潰れます。
潰れなくとも、しんどさしか感じない日々を送ることになります。
更に言えば、自分にとってはしんどくても周りは当たり前のようにこなしているので全く評価もされません。
出来ないことで勝負をしても幸せにはなれません。
出来ないことがあっても勝ち方がある。
努力だけではどうにもならずに、どうしても勝てないことがあります。
体格に恵まれない人が世界陸上を目指しても、残念な結果に終わることでしょう。
しかし、社会では1つの方法でやらなければならない物事というのは非常に少ないものです。
ひとつのゴールを目指すにも様々なアプローチが許されています。
例えば、10億円稼いで悠々自適に暮らすことを目指すとして。
会社を興して10億円が稼げる事業を作ることも正解です。
野球やサッカーのプロになって10億円を稼ぐのも正解です。
Youtuberになって広告収入で10億円稼ぐことも正解です。
もっと身近な例えだと、営業で成果を出す という目標に対してもアプローチはいくらでもあります。
コミュニケーション能力を使って相手に取り入るのも正解です。
製品知識をフル活用して顧客の相談役になることも正解です。
社内外に協力者を作り、人を繋いで商売を作ることも正解です。
求める結果が同じでもいくつものアプローチが許されています。
社会では、いち早く100mを走り切るために自分の足で走る以外の手段を使うことが許されています。
だから、自分にとって苦痛なくできて成果に繋がる方法で臨めば良いのです。
当たり前のことかもしれませんが、自分に向いていないことで努力している人は気が付くことができません。
自分には出来ないこと・向いていないことがあることを受け入れた人だけが、自分の意思で自分にとって最善の方法を探すことができるのです。
出来ないことに出会うことは終わりではなく、始まりです。
勝負の仕方はいくらでもあります。
出来ること、向いてること、楽しいことを大切にする。
幸せでいるためにも”出来ること”、”向いていること”、” 楽しいこと”を大切にしましょう。
つらさやしんどさを気力でねじ伏せるようなやり方はいずれ破綻します。
トップアスリートや有名な事業家にも100%苦痛に感じるもので努力している人はいません。
自分が”出来ること”、”向いていること”、” 楽しいこと”をベースに成果を出していく過程で、つらさやしんどさと向き合っているのです。
“つらさ・しんどさ“よりも“楽しさ”が勝る状態で仕事をしています。
「自分だけが周りと同じように出来ない」という人は「今のやり方が本当に自分に合ったやり方なのか」と自問してみましょう。
やり方は無数にあります。
見つけられるかどうかはあなた次第です。
では、また次回。