こんにちは、うさみしんごです。
大学の同期が音信不通になりました。
誰も連絡取れなくなったんですよ。
今回はちょっと闇の深いお話です。
ロースクールという魔窟
大学時代、真剣に法律の道を志していました。
Wスクールもしていたし、図書館と予備校に朝から晩までいる感じ。
そんな私は法曹志望者が集う、ちょっとキツめのゼミにいました。
といっても中堅私大のゼミなんでたかが知れているのかもしれませんが。
当時のゼミの同期はみんなロースクールに進学します。
そして5回の受験上限が終わった今、受かったと聞いたのは1人だけです。
今の司法試験ってロースクール卒か予備試験突破しないと受験出来ないんですが、受験は5年間で5回までしか受けられないんですよ。
今回、音信不通になった彼もロースクールに進学した同期の1人でした。
そして、5度目の司法試験の択一試験直後に音信不通になりました。
負け組、勝ち組。
私はWスクールまでしていたくせにロースクールには行っていません。
ロースクールに進んだ場合に背負う借金と試験の難易度、自分の実力を天秤に掛けて撤退しました。
受かる確信が持てなかったのと、受かっても回収出来る自信がなかったんです。
でも、当時の友人ってみんな法曹志望でロースクールに行くようなやつばかりだったんですよ。
めちゃくちゃ惨めだったし、「え、おまえ進学しないの?なんで?」みたいなことを言われたのも覚えています。
ぶっちゃけ負け組だったよね。
いいとこのロースクールに受かった友人は勝ち組です。
ある意味、特大の地雷だった。
ただ今となっては、周りを見ると受かったやつは1人だけです。
知らないだけでもっと受かってるなら、それはそれで良いことです。
ロースクールって3年コースの未習者クラスと、2年クラスの既習者コースがあるんですよ。
既習者コースは旧司法試験を受けいた人の受け皿になるイメージなので、学部卒は未習者コースに進みます。
ストレートに進んで22歳で入学して25歳で卒業。
5回の司法試験を終えれば30歳。
30歳、職歴なし、無職。
ちなみに司法試験の合格率は30%あるかないか。
東大のロースクールですら60%いかないくらいです。
調べたらわかりますが、卒業しても合格率が低いロースクールもあります。
かつては74校あったロースクールも2021年までに35校が募集停止・廃止になっています。
私立なら年間100万円くらいの学費を背負って、通算8年かけて30歳、職歴なし、無職。
結果だけ見ればきっついよね。
人生を賭ける、という重さ。
昔、転職活動で法律事務所の面接を受けたりもしてました。
何というか闇が深くて行かなかったですけれど。
旧司法試験リタイアの人にも話を聞きました。
勉強だけに若い時間を注ぎ込んでも不合格。
いい大学を出て、何年も勉強したのに、トイレ掃除のパートをしてるみたいな話を聞いたりもした。
流石に極端な例かもしれないですが。
今回、音信不通になった彼は、確か実家の反対を押し切って受験していたと記憶しています。
生活費の援助もないからバイトをしながら、大学院の近くにある学生向けの安アパートに住んで。
自宅と大学院と自習室とバイト先だけを往復している生活をしていた、と聞いた。
今、もしも連絡が取れたとしてかける言葉は出てこないかもしれない。
でも、今回連絡が取れなくなったことで、やるせなさというかなんというか。
頑張っても報われなかった時の無情というか、人生を賭けることのやるせなさというか。
そういうものを感じてしまう。
今回はそんなお話でした。
重たいなー。
重たいわ。
撤退してからの話
これは撤退した後の私の話です。
難関資格受験を撤退して就職しようとしている人向けにまとめてみました。