どうもうさみしんごです。
仕事でこんなことに悩んではいませんか?
- 仕事が上手くいかない
- 上司や先輩から指摘を受ける
- もっとやらなければと感じてつらい
- 自分は役立たずだと感じる
- 周囲の視線が気になる
仕事が上手くいかないと「自分は仕事が出来ない役立たずだ」と感じてつらくなることもありますよね。
今回は、そんな「自分のことを役立たずだ」と感じる人のために気持ちをラクにするための罪悪感ケアのお話をしていきます。
私自身、仕事のストレスで適応障害になるくらい悩んだ経験があります。
対策をしてきた経験も使ってまとめていきますので参考にしてみてください。
役に立っていないと感じる理由
そもそも仕事で「自分は役立たずだ」と感じてつらくなる理由は何でしょうか?
仕事が出来ていないからですか?
実は微妙に違います。
「自分は役立たずだ」という仕事のつらさは現実と理想の差から生まれる焦りと不安が原因です。
思い返してみてください。
あなたの周りでこんな人を見たことはありませんか?
- 明らかに仕事が出来ないのに気楽そうな人
- 平均以上に仕事が出来るのにつらそうに仕事をしている人
この2人の違いが「理想と現実のギャップを感じているかどうか」です。
仕事が出来る人でも理想が高いせいで、現実の自分と理想のギャップが大きくなってつらくなる人もいます。
反対に仕事が出来ていないのに理想は低いので、特につらさを感じない人もいます。
そもそも、仕事に理想を持っていないので「とりあえずなんとかなればいいじゃん」くらいの気楽さで仕事をしている人もいます。
「自分は役立たずだ」と、つらくなるかどうかは自分の理想と現実を比べる度合いによって変わってきます。
周りが作り上げる理想もある。
ここで注意が必要なのは「仕事の理由は周りが作り上げることも多い」ということです。
例えば、こんな感じです。
- 営業なんだから、もっと外出する「べき」だ
- もっと周りと親密にする「べき」だ
- 相手を待たせずにレスポンスを返す「べき」だ
- 同僚と同じレベルの仕事は出来る「べき」だ
仕事をしていると、こんな感じで周りが勝手に理想的な社員像を作り上げます。
真面目な人は、そこに更に自分でハードルを上乗せします。
周りが求める理想と自分の現実を比べて「自分は出来ていない」と感じているのではないでしょうか?
「これくらいは出来ていないと」という基準と「その基準まで到達していない自分」との差に罪悪感や焦り、不安を感じるとしんどさが生まれます。
特に注意が必要なのは罪悪感
「仕事が出来ていない」というつらさの中で特に注意が必要な感覚が「罪悪感」です。
理由は自己否定や自己嫌悪につながりやすい感覚だからです。
仕事が出来ないと感じる人は「仕事が出来ていないのは『自分のせいだ』『自分が悪い』」と感じがちです。
この罪悪感の次のステップが「だから自分はダメなんだ」「今のやり方は間違っている」「自分は周りに迷惑だ」という自己否定です。
自己否定の危ないところはプラスの出来事があっても「自分を否定するフィルター」を通して受け取ってしまうところにあります。
- 仕事で成果が出た。
→でも、仕事の処理は遅いからダメだ。 - 顧客に褒めてもらえた。
→でも、同僚ならもっと上手くやれたはず。 - 上司から「頑張れよ」と声をかけてもらった。
→自分が出来ていないから釘を刺してきた。
このように受け取り手がマイナスに捉えると、どんなにプラスのことでもマイナスになってしまいます。
だから、仕事が上手くいかない罪悪感は最優先でケアすべきものだと言えます。
罪悪感のつらさを和らげる方法
仕事に対する罪悪感は、つらさの入り口なので積極的に対策した方が良いという話をしました。
でも、そんな簡単にケア出来たら苦労しませんよね。
ということで、罪悪感によるつらさ和らげる方法をいくつか紹介していきます。
完璧な存在になろうとしない。
「自分は仕事が出来ない」と思う人は、完璧になろうとしてはいないでしょうか?
苦手なこと、できないこと、上手くいかないことは「あってはならない」と思い込んではいないでしょうか?
仕事が上手くいかないことで自分を責めてしまう人はこんな思い込みをしがちです。
- 経験が浅いのに、すぐに出来るようにならなければと思っている。
- 常に成果を出さなければならないと思っている。
- 求められることは全て出来なければならないと思っている。
- ミス、対応遅れをしてはならない。
- 他の人はみんな優れている。
どれも「思い込み」です。
少なくとも誰にでも「苦手」「弱点」「上手くいかないこと」は、あります。
経験が浅いのに、すぐに出来るようにならなければと思っている。
「今は仕事が出来ている人」が最初から今のレベルで出来ていたかと言えば、そうでもありません。
先輩や上司にも若手の頃はありました。
その頃から完璧に仕事をこなせていたわけではありません。
経験を積んでできるようになってきたのです。
経験が浅いのに「自分は役に立てていない」と悩んでいる人は先輩や上司の昔話でも聞いてみてください。
案外、昔の悩みごとをたくさん教えてくれます。
自分と同じ年次の頃の先輩を比べてみるとあなたの方が出来ていることもあるかもしれません。
常に成果を出さなければならないと思っている。
「自分は役立たずだ」と思い詰める人の中には「出来ていない今の自分」だけを見て自己否定する人もいます。
少し過去まで遡っても出来た仕事は全くありませんか?
当たり前の話ですが、常に順風満帆で全てが上手くいく、なんてことは滅多にありません。
上手くいくこともあれば、そうでない時もあります。
人の成長には停滞期があります。
少し遡れば役に立っていることもあるのに、今の悪い自分だけを見て自己否定をしてしまうと頻繁につらさを感じるようになります。
良い時もあれば悪い時もあるのは当たり前のことです。
でも、仕事の罪悪感で思い詰める人には「上手くいっていない自分」を許せない人がいます。
求められることは全て出来なければならないと思っている。ミス、対応遅れをしてはならない。
仕事で求められることは全て出来て当たり前だと思いますか?
誰にでも出来て当たり前な仕事ならノルマの未達や納期遅れは、この世に存在しません。
「あなたが出来ない」ではなくて「要求が高い」「環境が悪い」ということも十分にありえます。
特にノルマの未達が発生したり業務量がパンクする職場では、そもそもの要求がおかしい場合もあります。
「仕事で求められること」「このように行うべきという基準」と「実際に実現できること」は別物です。
「自分が出来ない」と思っていることは「本当に実現出来ること」なのか? 、という視点は持つようにしましょう。
少なくとも似たような内容で苦しんでいる人が複数名いるのであれば、職場側にも仕事が出来なくなる要因があります。
あなただけが悪いわけではありません。
他の人はみんな優れている。
仕事で「自分は役立たず」と感じる人には周りの人が全員自分よりも優れているように見えてしまいます。
「自分は周りの人と違って劣っているから仕事が出来ないんだ」と感じてしまいがちです。
しかし、全ての面であなたよりも優れている人はそこまで多くもありません。
言い方を変えると「あなたが他人よりもすべての要素で劣っている」ということは多くはありません。
比較対象にもよりますが、よほどのスーパーマンと比べなければ、その様な事にはなりません。
周りをよく見渡してみてください。
こんな人はいませんか?
- 影響力はあるが部下が病んでいくマネージャー
- 営業は出来るが事務処理が苦手な営業マン
- 最低限の仕事はするが愛想の悪い事務員
- 優しくて面倒見はいいが、優柔不断で判断が出来ない先輩
- 知識はすごいが社内で揉めがちな癖の強い技術
1人、2人は思いつく人がいませんか?
この人たちも視点によっては「仕事が出来ない人」ではないでしょうか?
「仕事が出来ない」と思い詰めている時はつい、自分のダメな部分や出来ていない部分ばかりを意識してしまいます。
しかし、仕事でトラブルになっていないだけで周りの人も完璧ではありません。
ダメなところの1つや2つは絶対にあります。
ただ、そのダメなところが仕事に大きく影響していないから何とかなっているだけです。
不出来な部分があっても他の部分で補ったり、出来ないことが仕事に影響しないようなやり方を作れたら、欠点があっても気にならなくなります。
若手社会人向けのお話
頼ってもらった方がありがたい
「周りの時間を奪ってしまう」
「こんなことで相談するのは申し訳ない」
と、感じてしまう人には覚えておいて欲しいことがあります。
上司や先輩としては黙っていられるよりも頼ってもらえた方がありがたいです。
後輩の仕事管理は指導役の先輩、上司の仕事です。
問題を抱え込んで黙っている後輩に対しては先輩・上司側から状況を確認しなけれならなくなります。
正直なところ、常に目を光らせて後輩の仕事状況を把握することは労力を使います。
先輩・上司側が接し方がわからないということもあります。
だから、助けが必要になったら気軽に質問してきてくれる後輩の方が助かります。
自分でヘルプが出せる後輩は、多少放置しても自分から頼ってきてくれるので指導する側としてもとてもラクだったりします。
「『出来ない』を知られたくない」と考える必要はありません。
存在自体がプラスになることもある。
若手がいること自体が会社にとってプラスになる、というのも若手社会人には覚えておいて欲しいポイントです。
どんなに出来る人が多くても平均年齢50歳超えで若手が全くいない、という職場は将来に向けての希望がありません。
仕事では戦力になる人ばかりであっても、自分達の仕事に先がないので閉塞感が生まれがちです。
仕事が出来なかったとしても「次の世代がいる」という事実は職場を明るくします。
雰囲気だけではなく、下の世代に追い抜かれるの格好がつかないので突き上げられるようにして頑張るベテランも出てきます。
今はまだ仕事が十分に出来ていないとしても「若手が職場で頑張っている」ということだけでも、会社にとって大きな役割を持っていると言ってもよいでしょう。
役に立つには何をしたらいいか?
捉え方ではなく「とにかく役に立てるようになりたい」と考える人のために「仕事で役に立つ人になるための視点」をいくつかご紹介します。
「仕事で会社の役に立つ」というのは「仕事で自分が成果を出す」ということとは微妙に違います。
何かしらの役割さえ持てていれば十分に役に立っている、と言えます。
だから自分が成果を出すことよりも、更に多くのアプローチが出来ます。
役に立つ方法
- 求められた仕事で戦力になる。
- 戦力になる人のサポートをする。
- 未開の仕事を開拓する。
- 自分でも出来るやり方を追求して共有する。
求められた仕事で戦力になる。
1番直球の役に立ち方は求められている通りな戦力になることです。
営業マンならば売上を上げる。
事務員ならミスなく、スピーディに事務処理をする。
というようなお話です。
ただ、ここでポイントになることは「戦力になる方法は何通りもある」というところです。
例えば営業。
体育会系のように熱意と体力で売上を上げてもいいですし、専門家として顧客を丁寧にフォローしていくことで売上を上げるのもありです。
新規開拓で純増させるのも、既存顧客を深堀させるのも正解です。
結果として「売上が上がる」のであれば、やり方は何通りもあって良いのです。
「自分は仕事が出来ない」という人は周りと同じやり方で上手くできない自分を責めてしまったりもします
しかし、そもそもの話として成果につながるのであれば周りと同じやり方をやる必要がありません。
戦力になる人のサポートをする。
「周りよりも優れていなければ戦力にはならない」
「周りと同じくらいの能力がないと役には立たない」
なんて思ってはいませんか?
実はそんなこともありません。
例えば、周りの人が本当に優れていて、どんなことでも勝てないような人しかいなかったとします。
本当にそんな状況だったとしたら「戦力になる人が,より戦力になれるyぷにサポートをする」という形でも役に立つことも出来ます。
【例】営業の仕事なら?
- 圧倒的な営業力を持つチームメンバーの事務作業や問い合わせ対応を引き受ける。
- 理解が難しい製品を勉強しておいて話題があれば引き受ける
- PC操作、資料作成で営業が出来る同僚が動きやすいようにサポートする
こんな形でも十分に戦力になっていると言えます。
イメージでお話すればこんな感じです。
【同僚】
- 営業力:10点
- 事務処理能力:7点
- 1日の業務時間:8時間+残業4時間
【あなた】
- 営業力:5
- 実処理能力:5
- 1日の業務時間:8時間
仕事の能力でも、ハードワークが出来るタフさでも同僚が優れていたとします。
それでもあなたが仕事を引き受けると、同僚は更に営業にリソースを集中できるようになります。
このように自分が本当に周りよりも劣っているとしても、優れた人がより成果を出せるようにサポートすることで会社に対して役に立つという方法もあります。
未開の仕事を開拓する。
仕事の中には「成果が出なくてもやったこと自体が価値になる」という仕事もあります。
それは「まだ、誰もやっていない仕事」です。
【例】営業の仕事なら?
- ・ルート営業の会社で新規開拓営業をやってみる。
- ・メンバーがバラバラに管理している営業資料を集めて共有する。
- ・成功事例だけではなくダメだったPR内容も共有する。
- ・競合からの置き換えリストを作って共有する。
また営業の仕事を例にしますが、こんな感じのイメージです。
「誰もやっていないこと」の中にも「やったら効果の大きいもの」が結構な数あります。
今までまで思いつかなかったもの、思いついている人がいても手が回らなかったもの、など様々です。
今までやってきていない現状が0のものなら、何をやってもプラスになります。
上手く成果が出なくても0が0.1になるだけでも成果です。
失敗して0から-1になったとしても、それはそれで「こういうことはやってはいけない」というサンプルデータになるので後々役に立ちます。
役立たずだと責めてしまいがちな人は「こんなことが出来たらプラスになるだろう」という新しい仕事にも取り組んでみましょう。
「他には誰もやっていない自分だけの実績」は自己肯定感を引き上げてくれます。
自分でも出来るやり方を追求して共有する。
実は「出来ないなりのやり方」というのも、ノウハウとしては非常に価値の大きい仕事だったりします。
【例】営業の仕事なら?
- 事務処理が覚えられない自分でも仕事が進められるように作ったマニュアル
- 営業力の低い自分でも多少は売れるように作ったマニュアル
- 仕事が遅い自分でも仕事が回るように身につけたテクニック
このように「出来ない人でも、その通りにやれば出来るマニュアル」というのは非常に重宝します。
「出来る人」「わかる人」が見落とすポイントも、実体験に沿って盛り込まれているからです。
先ほども触れましたが「すべての仕事の能力で優れている」という人はなかなかいません。
客に気に入られる営業力の高い社員にも事務処理が苦手な人はいます。
知識は持っているのに、それを相手にうまく伝えられない人もいます。
丁寧なのに、仕事が遅いという人もいます。
実は仕事では問題になっていないだけで「他人よりも出来ないこと」や「できるようになればもっと成果が出せるようになる弱点」を抱えている人が多かったりします。
仮にあなたが本当に周りよりも劣っていて、仕事が出来ないのだとしたら、それもある意味で武器になります。
「出来ない人を並のレベルまで持っていくには何をしたら良いのか?」というノウハウを作ることが出来るからです。
出来ない自分でも出来るようなやり方を作って、それを自分と同じように出来なくて困っている人に共有し続けていると少なからず話題になります。
「役に立たない」と感じることは重要
「自分は役に立たない」と感じて悩んでいる人に質問です。
「役に立たない」と感じることは悪いことでしょうか?
個人的ない意見を言えば「役に立たない」という感覚も、罪悪感から感じるつらさも、大きな意味のあるものだと思います。
「メンタルが弱い」「出来ていないこと自体が悪い」と感じる必要はないと思います。
「自分は出来できないのかもしれない」と気がつけない人は一生、問題に気がつくことは出来ません。
本人にとっては気持ちが楽かもしれませんが、一生周りにも迷惑をかけ続けます。
更には知らず知らずのうちに周りからの評価が下がり、居場所を追われることにもつながりかねません。
「自分は仕事が出来ない」「役立たずだ」と感じる人は少なくとも、現状を修正するチャンスを持っている人です。
現状の問題点と自分の状況を省みることが出来る感度の高い人だと言い換えてもいいでしょう。
本人にとってはつらいのですが、やり方を間違えなければ着実に前に進める性格の人です。
動き始めなければ、目の前の問題は解決しません。
しかし、問題に気がつかなければ、動き始めることすら出来ません。
「仕事が出来ない」と悩む人は「理想」と自分の現状を比べ過ぎて今の自分に対して自己否定してはいませんか?
自分のことを否定して責めるよりも「出来ていないなら次は何をすべきか」を考えるようにしましょう。
着実に出来るようになっていけばOKじゃないですか。
私はそう思います。
適応障害から復帰してステップアップするまでにやってきたことは別の記事でまとめています。
よかったらそちらもご参考に。
では、また次回。