今回はこちらの書籍の読書メモです。
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
はい。
言わずと知れたもしドラです。
見てはいないですが、これをアニメ化したのもすごいな……。
書籍の紹介
- タイトル:もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
- 著者:岩崎夏海
- 発行元:ダイヤモンド社
- ページ数:278頁
- 発行年:2009年
- 定価:本体1600円+税
- ダイヤモンド社:もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
マネジメントを読むための導入としてはGOOD
一言コメント
基本的にはクチコミも良く、言わずと知れた書籍なのでおすすめ出来る一冊だと思います。
「マネジメントとニュアンスが違う」とか「内容が不十分」みたいな辛口評価もされますが、むしろそれでいいと思います。
本書の一番の価値は「マネジメントが読みやすくなる」ということだと、個人的には思います。
購入経緯
転職初年度にマネジメントのエッセンシャル版と合わせて購入しました。
転職早々、チームを動かす系の仕事が出てきたことと、将来的にマネジメントスキルが必要だと感じたことが理由です。
そんな流れで気になっていたのが、ドラッカーのマネジメントでした。
でも、エッセンシャル版マネジメントの方を書店で開いて思ったよね。
あ、コレはキッツイやつだ。
また今度紹介しますが、マネジメント自体は学びの多い書籍でした。
が。
いかんせん、抽象的でイメージしづらい文章も多く、きちんと噛み砕いて活用するには、結構しんどい本だと思います。
ごめん、少なくとも私のレベルではそうなのよ。
というわけで「とっつきやすいもしドラから入って準備運動をしてからマネジメントを読もう」という考えで購入しました。
思惑、正解。
もしドラとエッセンシャル版のマネジメントの両方を読み終わってみての感想。
やっぱり先にもしドラから入って正解だった。
とりあえず、もしドラだけならあっさり読めます。
たぶん、ビジネス書籍をあまり読まない人でも読み切れると思います。
アニメ化もしてるし、ラノベが読める人なら十分読めるかと。
あっさり読めるけど、マネジメントでやっていくことの順序を整理する、という使い方でとても役に立たました。
小説形式なので、登場人物がどんな状況から、どんな動機で、どんな行動をとって、どんな成果につながっていくか、という流れがすごくわかりやすいです。
マネジメントと比べると、お話の都合でバッサリ切っている内容もあるし、「こういう内容でお話にするのね」と感じる部分もある。
でも、もしドラも読んでマネジメントも読むならそれでなんの問題もないと思います。
そもそも、順番が逆だったら、内容に疑問を感じられるほど頭に入っていたか微妙ですし。
やってみてほしい読み方。
エッセンシャル版マネジメントを開いて「中身が頭に入らない!」と感じた人に個人的にやってみてほしい読み方はこんな感じです。
- まず、もしドラを読破。
- みなみがやってきたことを時系列で整理する。
- この時、アクションの狙いと、動かしたいとターゲットを特に意識して整理する。
- もしドラを整理した流れに沿ってマネジメントの章や項を読んでいく。
出来れば、紙に書き出してやってみてほしい。
最大のメリットは順序立ててマネジメントの内容を整理できることと、具体的なイメージがしやすくなることです。
マネジメントの内容を活かしたい自分は今、どのフェイズにいるのかを、もしドラの登場人物と照らし合わせて把握する。
自分がいるフェイズがわかったら、もしドラで行われているアクションと狙い・ターゲットを確認する。
確認した内容を足がかりにマネジメントを読む。
こうすると、より自分に必要な要素を実感を持って取り込むことが出来ます。
読書において「内容が映像で浮かぶのか?」は大切な要素だと思います。
字面のまま、頭に入れても使えないですからねー。
馬鹿にせず、うまく読もう。
もしドラを極端に否定するクチコミの多くはもしドラ単体で読んで、批判をしています。
でも、この本が一番役に立つ場面は「マネジメントは読みたい。でも、マネジメントは取っつきづらくて手に取れない人がマネジメントを読み進める補助として使う時」だと思うんですよね。
何度もいいますが。
もしドラだけならブックオフの100円コーナーにあることもあります。
この本が100円で買えるなら買いだとも思います。
読んで終わり。
馬鹿にして終わり。
ではなく、実行に使える読み方を探してみてほしい一冊です。
ではー。