とても良い本を読みました。
USJの経営再建を手掛けたコンサルタント、森岡 毅さんの「苦しかったときの話をしようか」です。
書きたいことはいくつもあるのですが、今回は「自分の強みの見つけ方」について書いていきます。
【この記事をオススメしたい人】
- 就職活動中、転職活動中の方
- 今後のキャリアが見えてこない方
- 自分の特徴の探し方がわからない方
↓実際に自己分析に使ってみました↓
Contents
はじめに:著者 森岡 毅さんと「苦しかったときの話をしようか」について
本のタイトルを全部書くと「苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」」です。
本のタイトルにもなっているのですが、USJの経営再建を手掛けたコンサルタントである森岡毅さんが、これから社会に出る自分の娘のために書き溜めた文章が書籍化された一冊です。
元々、自分の家族に向けて書かれた内容なのでくだけた文章でわかりやすいのが特徴です。
一方でP&Gからキャリアを重ねて、海外勤務を経てUSJの経営再建に加わった経験から働くことについて様々な面から本質的な分析がされています。
【扱われている内容の例】
- やりたいことがわからない悩みへの対処
- 自分の強みを知るための方法
- 会社の将来性を見極めるコツ
- キャリア戦略の立て方
- 社会に出て苦しかったこと
- 不安や弱みとの向き合い方
強みの見つけ方
やり方としては自分が好きなことをしているところから、自分の強みを探していきます。
強みというのは「自分の特徴 + それを活かす文脈(状況)」がセットになって発揮されます。
自分の特徴が活かせている状況を考えるためには、自分が好きなことをしているところから探していくことが役に立ちます。
自分が好きなこととは、自分が社会との関わりの中で気持ちの良くなれることであることが多いのです。
自分の特徴が、上手く活かせるからこそ「好きになる」のです。
だから、好きなことから探していくことで自分の強みは見つけやすくなります。
具体的な探し方
具体的な探し方は次の通り
- 動詞と文脈に着目して「好きなこと」を書き出す(50~100個程度)
- 書き出した好きなことをT,C,Lの3つに分類する
- 分類した好きなことから強みを探っていく
動詞と文脈に着目して「好きなこと」を書き出す(50~100個程度)
好きなことは自分の特徴が活きている場面です。
だから名詞ではなく、動詞に着目して「~こと」という形で好きなことを書き出していきます。
例えば「サッカー」だけではなく「友人とサッカーすること」というようにに場面や状況が見える様に書き出していきます。
後で分類しながら検討していくので最低でも50個、出来れば100個程度 書き出しましょう。
書き出した好きなことをT,C,Lの3つに分類する
好きなことを”強みとなり得る能力”ごとに分類していきます。
T,C,Lの内容はそれぞれ次の通り。
T:Tinking ⇒ 考える力/戦略が武器になる
C:Communication ⇒ 伝える力/人と繋がる力が武器になる
L:Leadership ⇒変化を起こす力 / 人を動かす力が武器になる
専門的な知識や技能での強みではなく、その人の基礎的な能力を分類するようなものだと思って下さい。
T,C,Lの中で最も数が多かった領域が自分の強みになります。
ひとつに集中している尖ったタイプと、複数のタイプに分散する組み合わせのタイプに分かれます。
尖ったタイプは、出来ないことがあると捉えずに”突出した強みがある”と考えて自分の特徴を活かす方法を考えていきましょう。
むしろ、特徴がはっきりしている方が使うものと捨てるものがはっきりしているので戦略が立てやすいです。
一方でかなり珍しいのですが3系統に満遍なく分散する人も言います。
突出した部分がない、と考えるのではなく”器用に対応できる”と考えましょう。
全ての特徴を満遍なく持っている、という希少性は武器になります。
実践結果はコチラ↓
【自己分析①】本気でやった「自分の強み」分析!【就活・転職・キャリア】
終わりに:強みを知ることの意義。
最後に自分の強みを知ることの意義についてお話します。
自分の特徴を最大限に活かすことが幸せな人生への近道だからです。
人は能力や強みで評価されます。
弱みがないことよりも、強みを発揮できることが評価されやすいのです。
だから、自分には何ができて、何で貢献できるのかを自覚することで自分を生かすことに繋がります。
就職であれば、一番高い値段で自分を買ってくれて大切にしてくれる相手を探すために役に立ちます。
苦手なことは努力しても凡人レベルか、凡人に劣るレベルにしかならないことも多いです。
続けることがしんどい場合も多くなります。
同じ時間の人生を送るのであれば同じ労力をかけても自分がしんどくならずに出来て、能力も伸びて、成果も出ることで勝負した方が幸せになれます。
収入も高くなりやすいです。
自分が不得意で嫌いなことを無理やり高めて評価されても続けるほどに辛くなって、いつか破綻します。
自分自身を自分の手で活かして生きてい行くために、自分の強みを把握しておくことは大切なことなのです。
自己分析に悩む人の力になれたら嬉しいです。
では、また次回!