今回のテーマは「転職エージェントの使い方」です!
ニュアンス的には「転職エージェントとの付き合い方」の方が近いかもしれません。
一応、中小ブラック企業からホワイト大企業へ転職しているので。
今回の記事では自分の転職経験から「中小企業勤めでも大企業に転職できるエージェント選び」にも触れていこうと思います。
Contents
軽くプロフィールを晒します。
一応「こんな経歴で転職しました」という参考用に自分のプロフィールを軽くまとめておきます。
転職活動では経歴も結果は左右する大切な要因なので。
よりイメージしやすいようにした方がいいかな、と。
転職当時のプロフィール
年齢:29歳 / 男
業種・職種:専門商社・営業職
転職回数:1回(この時が2回目の転職)
1社目在籍:5年
2社目在籍:2年
マネジメント経験:なし
英語スキル:なし(TOEICスコア欄が空白)
海外駐在歴:なし
転職前は従業員数100名程度の会社に勤めていました。
そこから従業員数1万名程度の会社に転職しています。
どちらも総合職の正社員です。
転職エージェントのメリット4つ
今回の記事は「転職エージェントの使い方」あるいは「付き合い方」がテーマの記事です。
というわけで「転職エージェントと付き合うメリットは何だろう?」という点をまとめてしまいます。
より多く、より良い求人に出会える
「非公開求人を持っていること」をPRポイントにしているエージェントは多くあります。
リクルートエージェントの場合は10万件の非公開求人を持っています。(2020年8月段階)
【参考】リクルートエージェント:転職エージェントの非公開求人とは
個人ではアクセスできない求人も紹介してもらえる分「より良い求人」と出会えるチャンスが増えます。
あとは労力の問題。
実際に転職活動をしてみるとわかりますが「在職中の転職活動」というのは、なかなかにハードです。
通常の仕事をしながら、転職の求人を探し。
場合によっては書類作成と面接を並行してこなしていかなければなりません。
単純に求人探しに割ける時間と労力が厳しくなっているのです。
そんな中で希望の条件を伝えることでエージェントに求人探しの労力を肩代わりしてもらうことができます。
エージェントも経験があるので目ぼしい求人に絞って紹介してくれます。
紹介された求人を確認することで、個人で転職活動に臨むよりも。
「きちんと目を通せる求人の数」は増やせます。
選考中の企業の情報収集ができる
選考中の企業の情報収集ができることもエージェントを使うメリットです。
例えばこんなことがエージェント経由で確認できます。
- 前回面接の評価
- 他に選考に進んでいる人の数
- 今回の求人で内定を出す想定人数
- 過去に面接で聞かれた質問
- 選考や求人内容についての疑問点
「この会社は1次面接から厳選してくる」というような情報も聞くことができます。
個人的に一番有難かったのは「選考や求人内容についての疑問点」が確認しやすかったことです。
企業とのやり取りの中で言い回しが曖昧だったり、いくつかの意味に捉えられるような表現がされていることもあります。
というか企業からの案内自体に内容の誤りがあることもあります。
そんな時に「企業との窓口」としてエージェントを使っていると気軽に確認ができます。
自己分析を深められる
主に後述する「キャリアコンサルタント型エージェント」を活用した場合の話ではありますが。
転職エージェントの中にはキャリアの棚卸から価値観の整理、転職活動の軸に至るまで。
多くの時間を掛けて相談に乗ってくれるエージェントの担当者もいます。
(表面的な面談で終わらせようとする担当者もいますが)
一人で自己分析をしていると煮詰まったり、内容が偏ってしまいがちですが。
「誰かと話しながら考えを巡らせる」という部分だけでも、良い自己分析ができたりもします。
更に担当者によっては「今は転職をすべきではない」という「転職しない」という選択肢を出してくれる方もいます。
最終判断はあくまでも自分自身ではありますが。
時には突っ走っている自分にブレーキを踏んでくれたりもします。
転職エージェントを使う時の注意点
担当者の質が大きくばらつく
「転職エージェントの活用」について話す以上、「これだけは絶対に話さなければならない」と感じています。
転職エージェントを活用して感じた事は「担当者は振れ幅がとても大きい」のです。
転職エージェントごとに特色があったりもするのですが。
同じ転職エージェントの中でも担当者によって対応がかなりバラつきます。
そのことは頭の片隅に置いておかないと結構危険です。
私の体験ではこんなものがありました。
- 時間を掛けてじっくりと面談をしてくれる
- 面談中に深堀質問が多く、求人紹介が希望に近い
- お願いしなくても企業側からの連絡で分かりづらい部分を確認してくれている。
- 面談を短時間で終わらせようとする
⇒面談後に希望に沿わない求人を大量に送ってくる。 - メールや面談で他の求職者と間違えている(そして気づかない)
- 企業側の説明とエージェント担当者の説明が食い違う
マニュアルがあるのか、深堀も一切せずに「一問一答」のような面談をしてくる担当者もいます。
その後に「最優先条件」として伝えた条件を無視した求人を山のように送ってきてフォローなし、という担当者もいました。
「相手にする価値がない」と思われていたのかもしれませんが……。
「転職エージェントの担当だから」といって100%信頼できるともかぎりません。
付き合うべきエージェント
転職エージェントを活用するメリット・注意点について書きました。
そのうえで「付き合うべきエージェント」を紹介していきます。
これから紹介する2つのタイプのエージェントをそれぞれ確保しておくことをオススメします。
※自分が使ったエージェントは紹介しますが「このエージェントを使え」と指定する気はありません。
先に述べた通り「同じエージェントでも様々な担当者がいる」のですから。
これから紹介するエージェントと同じ役割を果たしてくれる担当者を捕まえられるのであれば好きなエージェントを使えばいいと思います。
キャリアコンサルタント型エージェント
読んで字の如く「キャリア」についての「コンサルタント」を「きっちりと」してくれるタイプのエージェントです。
求人紹介はもちろんのこと、キャリアの棚卸や転職理由の妥当性など「転職活動そのもの」の相談に乗ってくれるエージェントです。
「きっちりと」を強調したのにも理由があります。
「転職の根本部分」から相談できる相手である必要があるので「転職エージェントなら誰でもいい」というわけではないからです。
言いたくはないですが、「キャリアコンサルタント」と謳っているのに「コンサルタント」としての役割を果たしていない「なんちゃってキャリアコンサルタント」も多くいます。
だからこそ「キャリアコンサルタント型エージェント」は特に「質」を重視してエージェント選びをしてください。
窓口型エージェント
キャリアコンサルタント型エージェントが「質」を重視して選ぶエージェントならば、窓口型エージェントは「量」を重視して選ぶエージェントです。
窓口型エージェントは、より多くの求人にアクセスするための「窓口」として使います。
先述の通り、転職エージェントは多くの「非公開求人」を持っています。
そして、希望に近い求人を「自分の代わりに」探して紹介してくれます。
キャリアコンサルタント型のエージェントは手厚くサポートしてくれる一方で、紹介してもらえる求人件数が少ない場合もあります。
だから「転職活動自体の相談」はせずとも、条件に合った求人を持ってきてもらう「窓口としてのエージェント」も確保しておくことも大切なことです。
転職活動の進め方
できれば、キャリアコンサルタント型エージェントを最低1社。
窓口型エージェントを2~4社程度 確保して転職活動をすることをオススメします。
ひとつのエージェントで「質」と「量」を確保できるに越したことはりませんが。
それが難しければ数社のエージェントで補完して進めるのが良いかと思います。
転職エージェントもプロなので、エージェントを併用することを否定しません。
複数のエージェントを使う事については罪悪感も不要かと思います。
実際に使ったエージェント
ここからは私が実際に使ったエージェントを紹介します。
キャリアコンサルタント型エージェント
JACリクルートメント
管理・専門職、ミドル年代、ハイクラス、高年収特化のエージェントです。
「30代以上の市場価値が高い人」向けのエージェントとして定評があるエージェントです。
求人紹介が難しい登録者には「紹介できる求人がない」と実質的なお断り連絡が来ることでも有名です。
幸い、私は30代でもハイキャリアでもないのですが相手してもらえました。
印象としては「きちんとしたキャリアのコンサルタント」という感じです。
転職エージェントの中では「名前だけキャリアコンサルタント」もいます。
そんな中で対応から「信頼できる」と思わせてくる実力があります。
一部ですが箇条書きするとこんな感じです。
- 面談にかなりきちんと時間を取る
- 担当者からの深堀質問が段違いに多い
- アドバイスの根拠を聞くと即答してくる
- 「転職後どうなるか」にまで意見をくれる
実はJACリクルートメントの担当者から紹介してもらいJACリクルートメントの面接を受けていました。
利用者としての立場の他に、選考を受ける立場でも話を聞くことができたのですが、話した方全員から「マインド面がぶれずにプロ意識が高い統一された集団」という印象を受けました。
選考の話は書けませんが、皆さんかなりしっかりと仕事哲学がありました。
担当者による悪い意味でのブレが少ない良いエージェントだと思います。
窓口型エージェント
使ったエージェントは
リクルートエージェント、doda、マイナビエージェント、エンエージェント の4社です。
とは言いながらも、窓口型エージェントは
- リクルートエージェント
- doda
- マイナビエージェント
から選べば基本的には事足りるかな、と思います。
窓口型エージェントの良さ
先程、キャリアコンサルタント型エージェントに分類したJACリクルートメントをべた褒めしましたが。
窓口型エージェントにも良いところがあります。
というか、私がブラック中小からホワイト大企業に転職した時のエージェントは「窓口型エージェント」です。
「窓口型エージェントだからこその良いところ」についてもまとめていきます。
【求人の豊富さ】
リクルートエージェントで10万件の非公開求人があります。
大手のエージェントでは互いに被った非公開求人も多く持っていますが、キャリアコンサルタント型エージェントが持っていない求人までカバーすることもできます。
【マッチングのゆるさ】
窓口型だからこそのメリットが「マッチングのゆるさ」です。
キャリアコンサルタント型エージェントは手厚くサポートしてくれます。
その分、紹介求人もより絞ったものになりやすい傾向にあります。
窓口型エージェントは多くの場合、キャリアコンサルタント型エージェント程 熱心なサポートはしません。
面談での掘り下げも浅い場合が多いです。
その代わりに「こちらが希望した条件に沿って、少しでも条件が重なれば」求人紹介をしてもらえます。
求人の「必須条件」を自分が持っていなくても求人紹介してもらえます。
例えば、私の時は英語スキルがないにもかかわらず英語スキルが必須の求人も紹介されました。
書類で通るかは別ですが、紹介してもらえれば。
求人に出会えさえすれば、応募はできます。
応募さえ出来れば選考は始まるので、内定の可能性も0ではありません。
実際に私は英語ができないのに英語必須のいくつかの求人で選考を進めることができました。
窓口型エージェントで使いやすかったエージェント
doda
転職活動では個人的に窓口型エージェントとしてdodaとリクルートエージェントを使っていることが多いです。
転職経験は2回ですが転職活動自体は4回しています。
そして毎回dodaかリクルートエージェントで担当者の相性が良かった方を使って転職活動をしています。
dodaの良いところは「転職サイトに作りが近い」ことです。
窓口型エージェントで大切なのは求人の「量」です。
公開・非公開ともに転職サイト感覚で見られるのは、個人的には良かったです。
と、言いながらも「その時の担当者との相性」が決め手なので。
正直、どちらを選んでも大差はない気はしています。
終わりに
最後にもう一度だけ繰り返します。
「転職エージェント担当者の質はバラつきます」
転職エージェントには様々なタイプのエージェントがあって。
転職エージェントの担当者にも様々なタイプの担当者がいるのです。
得意も不得意も。
各エージェントや各担当者で分かれます。
だからこそ転職活動には「主導権を自分で握るべき」という気持ちで臨んで欲しいのです。
転職するのはあなたであって、エージェントの担当者ではありません。
転職後にすべてを背負うのはあなたです。
転職の結果を背負うのが自分であって。
転職活動を助けてくれるエージェントの担当者には良くも悪くもバラつきがある。
「転職エージェントに頼る」のではなく、相手を見極めて「転職エージェントを使う」ようにして欲しいのです。
この二つは大きく違うことです。
一応、今回の記事は私の実体験によるものなので一意見ではあるのですが、参考になれば嬉しいです。