今回の記事はスーザン・ケインの「内向型人間が無理せず幸せになる唯一の方法」について書いていきます。
「内向的な性格」に悩む方に、まずは「内向的な人間とは何か?」というところからお話していく記事です。
今回の記事はこんな人向けの記事です。
- 内向的な性格が悩み
- 外交的に振舞えなくてつらい
- 内向的な性格を変えたい、と思っている。
※「内向型人間が無理せずに幸せになる唯一の方法」から言葉を借りて、今回の記事では「内向型人間」と「外向型人間」という言葉を使っていきます。
Contents
結論:内向型人間が無理せず幸せになる唯一の方法とは?
結論を先に行言ってしまうと「自分の性質を理解して適切な環境に身を置くこと」が「内向型人間が無理せず幸せになる唯一の方法」です。
自分の性質を理解して上手く使いこなす、と言い換えても良いと思います。
ここからは「自分の性質を理解して使いこなす」前提として「内向型人間」と「外向型人間」の違いについて触れていきます。
「内向型人間」と「外向型人間」の違い
「上手く機能できるのは、どの程度の刺激がある時か?」というのが、内向型人間と外向型人間の大きな違いです。
「内向型人間」とは、どんな人か?
- 刺激が低い状態でうまく機能する。
- 刺激に対して敏感で高反応は人が多い
【特徴】
- 慎重に行動する。
- 1つのことに集中することを好む。
- 人間関係は狭く、深く。
- 話すことよりも聞くことを、会話よりも書くことが得意。
- 静かに、一人の場所で回復する。
刺激に対して敏感に反応する人が多いので、低刺激な環境で力を発揮するタイプです。
多くの人と次々に関わる社交の場よりも、一人で静かに活動する場が向いています。
慎重で一つのことを深く考えられる分、事前にリスクを回避したり、本質を求めるような動き方ができるタイプでもあります。
投資で大損しない。創造的な活動に強みがあるタイプです。
【比較用】「外向型人間」とは、どんな人か?
- 刺激が高い状態で上手く機能する。
- 刺激に対して低反応な人が多い。
【特徴】
- 複数のことを一度にこなせる
- 人付き合いの特徴は積極的で主導的。仲間を求める傾向
- 聴くよりも話すことを好む。
- 社会で活躍することでエネルギーを蓄える。
- 報酬に反応しやすい。
刺激に対して反応しづらい分、高い刺激が発生する状況でも力を発揮できるタイプです。
一人で孤独に過ごすことを嫌い、人が多く集まる場を好みます。
初対面の相手と接することも得意です。
素早く、次々と判断をしていくことができて、リスクを取ることができるので、打席に多く立ってチャンスをつかむような動き方ができます。
優れているのはどちらか?
「時と場によって異なる」というのが結論だと思います。
現代社会だと、リーダーシップを発揮して、他人を巻き込んでいける外交型人間が良しとされます。
しかし、場面によっては内向型人間の方が成果を出せる場面というのも多くあります。
例えば、リーダーとして組織を指揮する場合。
外向的なリーダーは自分の意見で主導的に指示が出せて、内向型なリーダーは部下の様子を把握しながらマネジメントができます。
外向型リーダーの下では受け身の部下は成果が出やすくなり、内向型リーダーの下では能動的な部下が力を発揮しやすくなります。
結局のところ、どちらが優れているかと考えるのではなく「どの様な性質の人が求められる場か?」ということの方が大切になります。
後から変えられるモノなのか?
内向型・外向型は遺伝によって40~50%決まると言われています。
生まれつきのものと、生まれた後の環境でちょうど半々くらいの影響を受けます。
産まれた後の過ごし方や環境で変えられる部分があるとしても、生まれつきの性質で変える事が難しい部分もあるということも理解しておきましょう。
私見:使い方を見つけることが大切
【今回の記事のまとめ】
- 外向型と内向型の違いは半分遺伝で決まる。
- 上手く機能する刺激のレベルが内向型と外向型を分ける。
- 内向型・外向型のどちらも得意不得意がある。
この本を読んだ結論として、内向型人間が無理せず幸せになる唯一の方法とは「自分の性質を理解して、その性質に沿ったやり方でものごとに臨むこと」だと私は思います。
現代社会では自己主張ができてリーダーシップが取れる外向型な性格が良しとされがちです。
一方で能動的に考えて動ける組織を指揮するには内向型リーダーが向いている、という話もしましたが、結局のところ、どちらの性質も一長一短があるのです。
他にも外向型が主導するディスカッションでは「価値のあるアイデア」ではなく「プレゼンテーションが上手い人の意見」が全体の意見になり、ディスカッションの価値を下げてしまうという話もあります。
そして、内向型と外向型は遺伝で決まっている部分もあり、努力だけで覆すことが難しい部分もあります。
自分の性質を理解せずに、自分の特性に逆らって物事に取り組んでも成果は上がりづらいものです。
一方で自分の性質を受け入れて理解ができたのであれば。
自分が得意とする領域で、成果を出しやすいアプローチで物事に臨むことができます。
結局のところ、最小の労力で「無理せずに幸せになる」ためにの方法とは「自分自身の性質を理解して、使い方を見つけてやる」ことなのだと思います。
では、また次回!