単身赴任のデメリットは?実際に感じたことを正直にまとめ
単身赴任について考えると憂鬱になりますよね。
単身赴任する自分も不安、家族も不安。
調べてみても嫌な情報ばかり。
今回は一般的に言われがちな単身赴任のデメリットについて「実際に体験してみるとどうなのか?」という内容でまとめてみました。
漠然とした不安もイメージができると解消できたりします。
今回の記事が「何が不安なのか?」を考える解像度を上げるお手伝いになればうれしいです。
言われがちなデメリット
今回はネットで調べた「よく言われがちな単身赴任のデメリット」について、実際に単身赴任をしてみた感想とセットにしてお話していきます。
- 家族と離れることがつらい
- 自宅がワンオペ化、妻の負担増
- 二重生活で家計が苦しくなる
- 単身赴任でメンタル的につらくなる
- キャリアについての不安が増す
- 一人暮らしの孤独感がつらい
- 不健康になる
- マイホームが買えない
- 子どもができない
結論を先に言うと、やはりデメリットや損をすることが多いと思います。
一方で、ある程度の準備さえしていれば「単身赴任になったら即破綻!人生が詰む!」なんてことにもならないとも思います。

しないに越したことはないと思います、単身赴任……。
ここからは単身赴任のデメリットについてひとつずつまとめていきます。
家族と離れることがつらい

よく言われるデメリット
- 家族と過ごす時間が減ることによるさみしさ
- 子どもがいつの間にか大きくなる喪失感
- 夫婦の関係が冷めていってしまう
- 家に居場所がなくなっていく感覚
特に小さな子どもがいる家庭だと「イベントに立ち会えない間にいつの間にか大きくなってしまった」というような話をよく聞きます。
普段から家にいないので、たまに帰った時に家に居場所がないと感じる人もいるみたいです。
実体験
単身赴任2年目の感覚としてはこんな感じです。
- 家族と過ごす時間が減る→YES
- 子どもがいつの間にか大きくなる→YES
- 夫婦の関係が冷める→NO
- 家に居場所がなくなる→ちょっとYES
自宅は大阪。赴任先が東京。帰宅は月に1〜2回です。
子どもについては妻から写真は送ってもらうものの帰宅のたびに「ちょっと大人びたな」とか「こんなことができるようになったんだ」と思います。

正直にいうと家族との日々の時間を失っている感覚はあります。
夫婦の時間については我が家だと逆によくなった気がします。
結婚の時に「これまで見えなかったことが見えるようになって喧嘩が増える」の逆です。
「これまで見えていた喧嘩の種が見えなくなる」というのもあるので喧嘩が減って仲は良くなりました。

普段は離れている、というのもあって帰った時にはその分も一緒にいる感じです
あと家庭に居場所はあるのですが自宅で食事を作る時など「自分しか使わないもの」はどんどん無くされていきます。

家族が使わないものはぞんざいに扱われやすいよね
自宅がワンオペ化、妻の負担増

よく言われるデメリット
- 家庭側が妻のワンオペになる
- 夫が助けに入れないので妻の負担が激増する
実体験
これは大いにYESです。
幼稚園、小学生の子がいますが妻の負担は増えました。
単身赴任をしてみて実は”夫婦が揃っているから大きくならなかった負担”もあることもわかってきました。
子どもを叱るときに夫婦のどちらかが叱り役になって、どちらかがフォローに回るとか。
そのようなバランスの取り方がやりづらくなります。
ただでさえ負担増になるのに子育ての難易度も上がるためダブルで負担増になります。

我が家は近所にある義実家に協力してもらうようにしています。
二重生活で家計が苦しくなる

よく言われるデメリット
- 支出増に対して別居手当が足りない
- 必要なものに対して単身赴任の準備金が足りない
- 帰宅のたびに持ち出しが発生する
- 実費精算にも税金や社会保険がかかるので損
実体験
ものすごくYESです。

首がもげるほどYESです
私の場合は平均よりも単身赴任の準備金も別居手当も厚いみたいですが、それでも支出が増えている実感はものすごくあります。
生活費の増加を吸収しきれないだけではなく、妻のワンオペ化の負担を和らげるための支出も増えます。
さらに別居手当や帰宅交通費は収入扱いになるので、容赦なく税金と社会保険料で持っていかれます。

別居手当で生活費を賄いきらないくせにしっかり引かれます
実費精算の帰宅交通費からもしっかり引かれます。
なので、額面は増えても手取りにすると苦しくなってしまいます。
単身赴任でメンタル的につらくなる

よく言われるデメリット
- 環境の変化でうつ気味になる
- 仕事と生活の変化についていけなくなる
特に昇進を伴う異動や所属が変わる異動でメンタル的につらくなる話はよく聞きます。
仕事をする場所が変わる。
付き合う人も自分の評価者も変わる。
仕事内容や責任の大きさが変わる。
生活環境とセットで「うまく仕事ができない」と感じるような大きな変化に巻き込まれるとメンタル的につらくなりやすいようです。
実体験
ものすごくYESです。
私の場合は職種変更を伴う異動でした。

営業から事業系の企画部門に異動になっています
単身赴任のタイミングと同時に仕事の内容が大きく変わりました。
正直なところ、慣れない環境での仕事がうまくいかないストレスはかなり大きいです。
経験もない仕事環境で失敗すれば仕事で干される(かもしれない)というプレッシャーにさらされるのはかなりつらかったです。
また、厄介なことにまわりの人間は単身赴任者のストレスレベルをきちんと理解できません。
「環境変化のハンデはある」と認識はされますが、基本的には元からいる異動先のメンバーと同じ指標で評価されます。
周りからも環境変化の負荷があることは割と認識してもらえません。

大体は「うわー、たいへんですね」って言われて終わりです
単身赴任があるキャリアについての不安

よく言われる話
- 単身赴任のある仕事が嫌になる
- いつまで単身赴任が続くのか悩むようになる
- 将来のキャリアを考えると単身赴任を断れない
- 家庭と仕事の板挟みになる
- 単身赴任のある現職をやめるべきか考え始める
実体験
YESです。
全国転勤ありの総合職では特に感じることだと思います。
全国転勤ありきで給料体系や今後のキャリアパスが決まっていると単身赴任を断ることが難しかったりします。

勤務できる地域を限定にすると、昇進できなくなる。給料カットになる、とかもあり得ます
給料と生活の間で「単身赴任はもうやめたいのに、単身赴任をしなくて済むキャリアが描けない」というような状況には割と陥りやすいです。
特に転職のハードルが高く感じてしまう人はキャリアとの板挟みになりやすいと思います。
- 現職での職位が高い
- 現職の給料が高い
- 求人が出てこない種類の仕事をしている
- 転職するには高齢と感じている
このような人は単身赴任でキャリアへの不安が出てきやすいと思います。
一人暮らしの孤独感がつらい

よく言われる話
- 休みの日も家から出ない
- プライベートの知り合いがいない
家族も友人もいない環境では孤独感がつらいという声もあります。

仕事以外の人間関係は自分で動かないとできてこないですよね
実体験
個人的にはNOです。
私が1人でOKなタイプだというのが大きいのですが、月に2回くらい帰宅していれば割と満たされます。

休みの日にもやりたいことがあるのも大きいよね
ただ、無趣味で部屋に篭りがち。仕事以外にやることがない。
となると流石につらいだろうな、と思います。

趣味や自己研鑽。赴任先でのコミュニティ参加みたいなものの有無大きいと思います
不健康になる

よく言われる話
- 外食、惣菜で済ませることが増える
- 飲み歩くようになる
- 自宅での飲酒・喫煙量が増える
- 外に出なくなり運動不足になる
単身赴任で不摂生になる、結果として不健康になる。
そんな流れです。
環境の変化でストレスが増えた状態で家族の目がなくなると酒や食事に向かってしまう人も多いようです。

家事をするのも面倒、という男性も多いですね
実体験
YESです。
- 飲み会の回数が増えた
- 自宅での飲酒が増えた
- 運動量が減った
- 外食の回数が増えた
- 1回の食事量が多くなった

単身赴任後半年で体重が5kgくらい増えました……
仕事の内容が変わったというのもありますが、単身赴任により通勤で歩く距離が短くなりました。
さらに休みの日の運動量も減りました。

自宅にいると子どもと外で遊んだり、というのもあったので意外と運動をしていたことに気がつきました
割と断る方ではありますが、飲み会の回数も増えました。
自宅では宅飲みをしませんでしたが、単身赴任を始めてからはするようになりました。

ひとりになって「飲みたい」と感じることが増えました
いろいろと組み合わさって体重の増加につながったのだと思います。
自炊をするようにもなりましたが「自分が好きなものを作って好きなだけ食べる」という生活になってしまったのも太った原因だと思います。

自炊をしたら痩せる、というわけでもないよ……
あとは単身赴任を始めてから身体のあちこちにガタが来ています。
最初の半年で腰、首、肩と順に痛めました。
首は頸椎症で2か月近く在宅勤務中心で療養になりました。
整体に通うようになりましたが、デスクワークが増えて運動量が減ると姿勢が崩れやすくなり。
単身赴任のような生活環境のストレスが増えると筋肉がこわばりやすくなるため身体が固くなりやすいらしいです。

ストレス、運動不足、食生活と不健康になりやすい要素が揃いやすくなると思います
マイホームが買えない

よく言われる話
- 家を買っても住めない
- 離れて暮らしている中でマイホームを買う気になれない
- 生活スタイルが読みづらい
- 家を決めるための準備が進められない
- 今後の辞令がわからずマイホームの決断ができない
- マイホームのタイミングがつかめなくなる
実体験
おそらくかなりのYESになると思います。
私は全国転勤ありという条件を前提にして、単身赴任前にマイホームを買っていました。
ただ、自分がマイホームを持った時の段取りを考えると「単身赴任しながらマイホームを持つことは相当に難しいだろうな」と感じます。
下見や打ち合わせもまともにできないと思いますし、今後の辞令も正確には予想ができません。
「生活拠点をどこにすべきか?」ということも決めきれないと思いますし、そもそも気持ちの面でもかなり萎えてしまうと思います。

おそらく不安や迷いの方が勝ってしまうと思います
子どもができない

よく言われる話
- 妻の負担が大きすぎる
- 妊娠、出産時期の不安
- 十分な協力が得られない
- 妊活のタイミングが難しい
実体験
かなりYES
正直なところ単身赴任中の別居状態で妊娠出産は無理があると私は思います。
- 妊娠期のサポートができない
- 出産直後のサポートができない
- 上の子のサポートができない
どちらかというと妊娠以降の対応が、かなり難しいのではないかと思います。
個人差はありますが、つわりのある妻をひとりにする。
出産が迫ってきても、その状態が続く。
出産直後もひとりで対応してもらう。
正直、かなりキツイと思います。
上の子がいれば妊娠出産で身動きが取れない間も、学校や幼稚園、保育園には通わせないといけませんし、上の子の分の面倒も見なければなりません。
仮に近くに暮らす実家・義実家が頼れるとしても難しいように感じます。

数か月間、応援で同居してもらえたらやれなくもないかもしれませんが……
1人目で里帰り出産というのであれば、まだどうにかなる可能性はあると思います。
ただ、2人目以降でワンオペ子育てと並行して、というのはかなり無茶だと私は思います。
まとめ:デメリットが気になる理由
ここまで記事を読んでいたただいた方は単身赴任のデメリットが気になった方だと思います。
なぜ、調べるほどに単身赴任のデメリットが気になってしまうのかといえば、不安になっているからだと思います。
人生を左右するようなことなのに見通しが立たないから不安になるんだと思います。

自分のことを振り返ってみても不安が強かったと思います
- 家庭が成り立たなくなるのではないか
- 取り返しのつかない後悔になるのではないか
- 家計が破綻するのではないか
実際に安心赴任になってみて感じますが、単身赴任によるデメリットには事前に対策ができるものもそれなりにあります。
事後の対応でどうにかなるものもあります。
いずれにせよ、成り行きに任せていると後悔や苦労が膨らんでしまいやすいので積極的に対応を進めることをオススメします。

理想は辞令が出る前から準備することですが、辞令が出てからでも動けることはたくさんあります
前向きにできることからやってきましょう。
引き続き、単身赴任に関する記事を書いていくので、それらの内容が参考になれば嬉しいです。
